学内公募研究(令和3年度)

令和元年度より、本学の研究推進と研究のブランド化推進のため、本学教員の提案による研究テーマを公募し、審査委員会にて内容を審査後予算措置し支援しております。
研究タイプは、
「萌芽型」(科研費等競争的資金研究を目指す研究)
「発展型」(現在実施しているの競争的資金研究をさらに発展させる研究)
「実用化型」(企業との産学共同研究の準備段階の研究)
「地域連携型」(自治体・地域団体等との地域連携事業の準備段階の研究)
となっています。

ホストの通信行動履歴の把握を目的としたトラフィック観測・分析技術の基礎研究

  • 産業と技術革新の基盤をつくろう
研究タイプ
萌芽型
研究代表者
情報通信工学科 准教授 角田 裕
研究概要
セキュリティインシデントの未然防止や事後対応には、ホストがいつ・どの相手と・どの程度の量の通信をしたかという情報、すなわち「ホストの通信行動履歴」の把握が重要である。本研究では、ホストごとの行動履歴を明らかにするために必要な通信トラフィックの観測と分析に関する研究を実施する。具体的には、実用的・効率的な観測のためのトラフィックセンサの配備位置、観測対象のトラフィック種別等について実験的に検証する。
関連研究拠点
 
関連プロジェクト研究所
ICTシステム研究所

ネットワーク上バーチャルリアリティー(VR)コンテンツ配信システムに関する研究

  • 質の高い教育をみんなに
  • 産業と技術革新の基盤をつくろう
研究タイプ
萌芽型
研究代表者
情報通信工学科 講師 グエン ヴァンドゥック
研究概要
バーチャルリアリティ(VR)はユーザーに「イマーシブ視聴体験」を提供することで、教育から産業まで様々な分野で利用されています。しかしながら、巨大なサイズを持つVRコンテンツをネット上で配信できるには様々な課題を解決する必要があります。本研究では、VRコンテンツをスムーズに高画質且つ低遅延で配信できる、ネットワークを介したVRコンテンツ配信システムを開発することを目指しています。
関連研究拠点
医工学・健康福祉
関連プロジェクト研究所
ICTシステム研究所

煎ごう釜の腐食抑制のための電気防食に用いる海水電解用酸素発生陽極の開発

  • すべての人に健康と福祉を
  • 安全な水とトイレを世界中に
  • エネルギーをみんなに そしてクリーンに
  • 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • つくる責任 つかう責任
  • 気候変動に具体的な対策を
  • 海の豊かさを守ろう
研究タイプ
萌芽型
研究代表者
環境応用化学科 教授 加藤 善大
研究概要
電気防食は、溶液中で金属の電位を操作することで腐食を防ぐ方法である。通常、陽極には安定な白金が用いられるが有害な塩素が生成してしまう。私たちは、海水電解中に塩素を発生させず酸素のみを生成する酸素発生陽極を創製している。本実験では、製塩工程のステンレス製煎ごう釜に海水電解用酸素発生陽極を用いた電気防食を適用することを想定し、高濃度高温海水中での耐食性のある酸素発生陽極を開発する。
関連研究拠点
 
関連プロジェクト研究所
 

東北地方の屋敷林の樹木構成の実態と地域資源としての存在意義

  • 質の高い教育をみんなに
  • 住み続けられるまちづくりを
  • 陸の豊かさも守ろう
研究タイプ
萌芽型
研究代表者
建築学科 准教授 不破 正仁
研究概要
本研究では、東北地方の屋敷林を対象に地域固有の樹木構成の解明について以下の三点に着目して明らかにしてゆくことを目的とています。①構成(配置・形態)について、②地域的な広がり(分布)について、③形成過程(歴史的背景)について、を明らかにしようと考えています。その上で、これらの成果を基に東北地方に現存する屋敷林の保全・復原の施策を検討するための体系的な枠組み構築を目指したいと考えています。
関連研究拠点
 
関連プロジェクト研究所
東北景観研究所

深層学習を用いたアクティブ制御の自己最適化方法

  • 住み続けられるまちづくりを
研究タイプ
萌芽型
研究代表者
建築学科 講師 曹 淼
研究概要
建物のアクティブ制御の設計にあたって、経年劣化・損傷等に起因した振動特性の変化による制御効果への影響を適切に評価する必要がある。現行の設計は、振動特性の変化に対して一定のロバスト性を有するものの、制御効果への影響を明らかにしていない。本研究では、深層学習を用いて,建物の振動特性の変化を同定する手法を確立し、常にその変化に応じた最適制御を維持できる手法を提示し、振動実験により手法の妥当性を検証する。
関連研究拠点
防災・減災技術
関連プロジェクト研究所
制振工学研究所
AiR研究所

高齢者施設における感染症リスクを低減させる建築・設備に関する研究

  • すべての人に健康と福祉を
研究タイプ
萌芽型
研究代表者
生活デザイン学科 講師 谷本 裕香子
研究概要
感染症の流行の際には、高齢者等、感染により致命傷となる入居者の生活する高齢者施設においての対策は必須である。本研究では、建築計画段階からさまざまな感染症対策を取り入れている高齢者施設において、3次元熱流体解析(以下、CFD)による気流解析、CO2濃度の計測、入居者および職員の動作分析を行い、高齢者施設における感染リスクを低減する建築・設備計画の提案を行うことを目的とする。
関連研究拠点
医工学・健康福祉
関連プロジェクト研究所
 

秋岡芳夫の東北地方における産業・文化振興の理念と実践

  • 質の高い教育をみんなに
  • 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 住み続けられるまちづくりを
  • つくる責任 つかう責任
研究タイプ
萌芽型
研究代表者
総合教育センター 講師 河内 聡子
研究概要
本研究では、1977年より東北工業大学・工業意匠学科の学科長を務めた工業デザイナー・秋岡芳夫の東北地方における活動の事跡と実績について、資料分析と実地調査によって跡付け、思想的な背景も含めて考察する。それにより、秋岡の東北地域の産業および文化振興の理念と実践の成果を明らかにして再評価するとともに、一方での残された課題を浮き彫りにし、現代的な問題に対応する糸口となるよう再検証することを目的とする。
関連研究拠点
地域・地場産業振興
関連プロジェクト研究所
地域のくらし共創デザイン研究所

多脚クローラ型ロボットによる自律作業動作制御の研究

  • 働きがいも経済成長も
  • 産業と技術革新の基盤をつくろう
研究タイプ
発展型
研究代表者
電気電子工学科 教授 藤田 豊己
研究概要
災害等での人間に危険な現場で、4 脚や6 脚を有するクローラ型移動ロボットが脚を腕としても用い、移動をしながら自律的に物体回収・運搬の作業を実行できる技術の確立を目指す。そのために、深層学習に基づく視覚機能を実装し、ロボット本体のカメラ映像から効率的に対象物を認識するとともに、操作時の目標脚先位置・姿勢を獲得する。また、不整地移動時の転倒を回避しながらの安定走行や、遠隔指令システムについても検討する。
関連研究拠点
防災・減災技術
関連プロジェクト研究所
知能ロボティクス研究所

高いインタクラクション性能を持つ遠隔ロボット操作に関する研究開発

  • すべての人に健康と福祉を
  • 働きがいも経済成長も
  • 産業と技術革新の基盤をつくろう
研究タイプ
発展型
研究代表者
電気電子工学科 准教授 室山 真徳
研究概要
本研究では、産業競争力の維持向上や行動制限下での社会活動の継続などのため、空間・時間の制約から解放された社会・経済活動を実現する遠隔技術に関する基盤技術を確立する。研究開発してきたロボット操作、触覚センサを含むマルチセンシング、センサ付き外骨格デバイス、センサグローブを用いたモーションセンシング技術を統合し、遠隔環境の状態を近傍者が認知して、高精度な操作介入を行う技術を研究開発するものである。
関連研究拠点
医工学・健康福祉
地域・地場産業振興
関連プロジェクト研究所
知能ロボティクス研究所

構造ヘルスモニタリングのための変位観測システム及び同定手法の確立

  • 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 住み続けられるまちづくりを
  • つくる責任 つかう責任
研究タイプ
発展型
研究代表者
建築学科 教授 薛 松濤
研究概要
地震の加速度実記録を積分して変形角を算定し、構造物の損傷を判定する構造ヘルスモニタリングシステム(SHM)の開発及び応用が進んでいる。しかし、加速度より変形角算定のための積分法が様々あり、実際に誤差が生じている。本研究は東京以外に唯一な東北工業大学10号館の加速度測定のSHMに、変形測定SHMを開発して加え、現科研費の成果の変形同定手法と比較し、正確な変形角の算定法並びに新しい変形によるSHMを提案する。
関連研究拠点
防災・減災技術
関連プロジェクト研究所
制振工学研究所

省エネかつ高出力平面発光型UV-C紫外線発光デバイス

  • 安全な水とトイレを世界中に
  • エネルギーをみんなに そしてクリーンに
  • 産業と技術革新の基盤をつくろう
研究タイプ
実用化型
研究代表者
電気電子工学科 教授 下位 法弘
研究概要
我々は電子線励起型カソードルミネセンスデバイスとして省エネ、高出力なUV-C紫外線発光デバイスを提案する。このデバイスは、均一かつ安定した平面電子放射が可能な高結晶性単層カーボンナノチューブを電子放出素子として、かつLEDで使用されるAlGaN/AlN多層膜を電子注入による紫外線輻射素子として用い、非常にシンプルな構造ながら低消費電力かつ高効率な発光特性を有する真空技術を活用した真空ナノエレクトロニクスデバイスである。
関連研究拠点
医工学・健康福祉
関連プロジェクト研究所
生体医工学研究所

雪に関するAI開発

  • 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • つくる責任 つかう責任
  • 陸の豊かさも守ろう
  • パートナーシップで目標を達成しよう
研究タイプ
実用化型
研究代表者
電気電子工学科 教授 鈴木 郁郎
研究概要
雪質に合ったワックス選定AIの開発を行う。携帯で取得した雪面画像より、スキー・スノーボードに塗布する最適なワックスを選定するAIを最終目標とする。初めに、雪面画像より、雪質を選定するAIを構築する。続いて、雪質の合ったワックスを選定する実験データより、最適なワックスを同定し、先に構築したAIと結びつけることで、ワックス選定AIを構築する。
関連研究拠点
医工学・健康福祉
関連プロジェクト研究所
AiR研究所

リハビリ用歩行車における歩容解析に基づく回復指標の高機能化に関する研究

  • すべての人に健康と福祉を
研究タイプ
実用化型
研究代表者
電気電子工学科 准教授 中山 英久
研究概要
足の不自由な人が機能回復を行う際に、歩行車へ掛かる肘荷重と手荷重からなる客観的指標に基づき、歩行機能の回復度合いを定量的に判断できるリハビリ用歩行車を開発している。本テーマでは、歩容解析に基づく回復指標の高機能化を進め、リハビリ用歩行車の研究開発を促進する。
関連研究拠点
医工学・健康福祉
関連プロジェクト研究所
生体医工学研究所

赤色波長帯高出力固体レーザーの実用化

  • すべての人に健康と福祉を
  • 気候変動に具体的な対策を
研究タイプ
実用化型
研究代表者
情報通信工学科 教授 佐藤 篤
研究概要
波長0.7μm付近の赤色波長帯のレーザーは、医療・美容、生体計測などの用途で利用されているが、長寿命かつメンテナンスフリーの光源が求められている。本研究では、半導体レーザー励起アレキサンドライトレーザーの実用化技術の開発を行う。さらに波長変換による紫外光発生技術ならびに異なる結晶による発振波長の短波長化技術を開発し、レーザー加工分野も含めた広範な応用分野への展開を目指す。
関連研究拠点
医工学・健康福祉
関連プロジェクト研究所
生体医工学研究所
IoTテクノロジ研究所

内水浸水想定区域図作成にかかる想定手法の違いによる精度の比較検討

  • 住み続けられるまちづくりを
研究タイプ
地域連携型
研究代表者
都市マネジメント学科 講師 菅原 景一
研究概要
本研究は異常気象の影響で近年多発する“想定外の豪雨”に対する対策として、作成が進められている内水浸水想定区域図について、浸水想定の手法の違い(浸水シミュレーションや地形情報、浸水実績、想定する降雨の違いなど)が浸水想定の結果に及ぼす影響について比較検討を行うものである。
関連研究拠点
防災・減災技術
関連プロジェクト研究所
 

気仙大工左官伝承館の職人道具アーカイブ研究

  • すべての人に健康と福祉を
  • 質の高い教育をみんなに
  • 働きがいも経済成長も
  • 住み続けられるまちづくりを
  • つくる責任 つかう責任
研究タイプ
地域連携型
研究代表者
建築学科 准教授 中村 琢巳
研究概要
陸前高田市の気仙大工左官伝承館が収蔵する建築職人の伝統的な道具のアーカイブ研究に取り組む。気仙地方の建築職人から東日本大震災前に収集された数千点に及ぶと目される道具の整理、目録化、評価による学術的データベースを構築し、当地独特な意匠的作風を誇る職人集団「気仙大工」をうみだした生産技術史を分析する。構築した道具データベースは学術的基盤としてだけでなく、今後の展示デザイン提案にもつながるものである。
関連研究拠点
地域・地場産業振興
関連プロジェクト研究所
生業景デザイン研究所
地域文化財研究所

宮城県域の地技と資源を活かした小さな多世代コアトリエの創発実践

  • 働きがいも経済成長も
  • 住み続けられるまちづくりを
  • つくる責任 つかう責任
  • 陸の豊かさも守ろう
  • パートナーシップで目標を達成しよう
研究タイプ
地域連携型
研究代表者
生活デザイン学科 教授 大沼 正寛
研究概要
石巻登米の天然スレート、仙台近郊の竹材、宮城県産木材、丸森の蚕糸関連素材など、地元素材を活かした空間づくりについて、本学学生を交えた多世代共創「コアトリエ」にて創発実践する。加美町工芸藍学舎にスレートを使いたい、幼児教育の場に竹のドームが欲しい、長町駅前の広場でオリジナル屋台が欲しい、などの相談が生業景デザイン研究所に寄せられており、これに呼応しつつ不足する資金を補い、成果を地域と共有する。
関連研究拠点
地域・地場産業振興
関連プロジェクト研究所
生業景デザイン研究所

地域の魅力発信のためのメディアの活用研究:みやぎの明治村・登米を中心に

  • すべての人に健康と福祉を
  • 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 住み続けられるまちづくりを
  • つくる責任 つかう責任
  • 気候変動に具体的な対策を
  • 陸の豊かさも守ろう
  • パートナーシップで目標を達成しよう
研究タイプ
地域連携型
研究代表者
経営コミュニケーション学科 教授 猿渡 学
研究概要
登米地域の地域資源である歴史的町並みを活かした多様な人々の「取り組み」を事例集として映像によってアーカイブする。映像は観光客誘致、郷土学習の資料としてだけではなく、住みたい町、あるいは応援したい町としての価値向上を狙う。同時に地域住民の地域再発見のきっかけとなり、地域活動参加促進や誇りの醸成なども視野にいれる。
関連研究拠点
地域・地場産業振興
関連プロジェクト研究所
地域文化財研究所

拠点施設における地域産品流通の波及領域とその主成分分析 道の駅津山と道の駅三滝堂の比較を事例に

  • 働きがいも経済成長も
  • 住み続けられるまちづくりを
  • パートナーシップで目標を達成しよう
研究タイプ
地域連携型
研究代表者
経営コミュニケーション学科 准教授 佐藤 飛鳥
研究概要
道の駅津山は矢羽が特徴の木工芸品の展示販売、産直野菜販売、食事処の機能を持つ拠点施設であるが、主力商品である地域産品は、地元民や周辺地域、域外顧客への魅力及びアピール不足で売上は低迷している。状況打破に必要な流通範囲拡大のため、集客に成功している道の駅三滝堂と①滞在目的、②商品構成、③商品流入範囲、④顧客あたり売上高、⑤顧客の出発地等を比較し、遠方からの集客を可能とする要因の主成分分析を行う。
関連研究拠点
地域・地場産業振興
関連プロジェクト研究所
マーケティングサポート研究所

過去アーカイブ

本学教員の研究シーズの社会実装を推進するため、企業との共同研究、自治体との共同事業に資金を確保し推進しております。プロジェクト研究事業は、本学教員が代表となり、地域企業と共同による実用化の試験と開発を目指す事業です。
以下の研究タイプのプロジェクト研究事業を実施しております。

プロジェクト研究一覧

共同プロジェクト研究(実用化型)研究支援センター(RSC)

実用化開発研究
実用化の可能性がすでに示されていること。実用化の可能性から、その後の実現を目指す開発研究。
実用化試験研究
基盤研究を終了していること。基盤研究後の実用化の可能性を一層明らかにするための開発研究。

地域連携プロジェクト研究地域連携センター(CRC)

地域の発展に寄与することを目的とした調査又は研究。
主に対象となる地域と連携し、地域文化・地域産業・人材育成等に関わる研究推進を図る事業です。フィールド調査、地域産業や自治体との連携を図りながら進めます。

その他プロジェクト研究

せんだい創生プロジェクト地域連携センター(CRC)

せんだい創生COCプロジェクト

「地(知)の拠点整備事業(大学COC事業)」の地域志向教育として「地域」を志向した「仙台市のまちづくり」や「地下鉄東西線沿線に関わるまちづくり」をテーマに、学生参画によるプロジェクト研究活動を実施しております。

せんだい創生プロジェクト

仙台市と東北工業大学とのまちづくりにおける連携・協力に関する協定に基づき、市民活動の活性化や市民交流の向上、地域社会の発展と未来を担う人材育成などを目的に、まちづくりプロジェクトの企画及び運営を行うものです。

※本プロジェクトでは、仙台市の課題を以下の4分野に分類し、研究活動を実践しております。

研究分野
  1. 福祉・高齢者
  2. 防災減災・まちづくり
  3. 環境・持続可能性構築社会
  4. 公共交通
報告書