センシングフォトニクス研究所

Society 5.0研究拠点

フォトニクスがもたらす社会のためのセンシング

所長 佐藤 篤(工学部 情報通信工学科 教授)

Society5.0が目指す社会では、AI技術やロボット技術の普及によりすべての人が格差なく快適で便利な生活を送ることが期待されています。これを実現するためには、人間の目に代わるセンサー技術の発展が不可欠です。本研究所では、Society5.0の実現を見据え、光波帯からテラヘルツ波帯にわたるフォトニクス技術及びセンシング技術を開発し、それらを社会実装するための応用研究を進めます。

  • 2030年に向けて世界が合意した「持続可能な開発目標」です
  • 産業と技術革新の基盤を作ろう
  • 住み続けられるまちづくりを
キーワード
光計測、テラヘルツ、非破壊検査、レーザー、建築材料、光源、非線形光学波長変換、品質検査、劣化診断、安心安全社会、ひび割れ、長寿命化
センシングフォトニクス研究所
風の動きを可視化する目に安全なレーザーの開発

研究内容

フォトニクスを利用したセンシングの利点は、非破壊検査や遠隔計測が行えることです。これまで熟練技術者の手によって行われてきた検査や計測が困難であった場所・対象物の調査は、レーザー光やテラヘルツ波を利用したセンシング技術により、誰もが行えるようになる可能性があります。本研究所では、本学が有する技術と知見を活用し、社会での活用が見込まれるセンシング応用分野の開拓とそれに必要なフォトニクス技術の開発を行います。また、これらを実現するため、学部・学科の枠を超えた研究所メンバーにより、以下の研究テーマに取り組みます。

  • センシング用光源(光波帯~テラヘルツ波帯)の研究開発
  • 建築材料や構造物の光学的非破壊検査のニーズ及び手法の調査研究
  • 新たなセンシング手法の提案とその基礎研究

今後、研究活動を展開していく中で、研究所メンバーの拡充を行い研究テーマ及び研究分野の拡大を図っていく予定です。

コンクリートに発生するひび割れ コンクリートに発生するひび割れ
センシング用レーザー光源 センシング用レーザー光源
テラヘルツ波非破壊イメージング テラヘルツ波非破壊イメージング

令和4年度の研究(または活動)内容

【研究会の開催】
令和4年度は3回の研究会を開催した。そのうち1回は、研究所メンバーの各研究室から多数の学生が参加した。実施内容を以下に示す。…続きを読む

メンバー

学内メンバー
  • 菊田 貴恒(建築学科 教授)
  • 縄田 耕二(情報通信工学科 准教授)

関連研究テーマ等

科研費テーマ等

令和4年度

  • 科学研究費(基盤C)「高出力中赤外パルスレーザの発熱低減技術の研究」(代表:佐藤篤)
学内公募研究等

令和4年度

  • 「ライダーセンシング用小型スーパーコンティニューム光源に関する基礎研究」(佐藤篤)
  • 「アイセーフレーザーを用いたテラヘルツ波センシングに関する研究」(縄田耕二)

関連リンク