学内公募研究(令和4年度)

令和元年度より、本学の研究推進と研究のブランド化推進のため、本学教員の提案による研究テーマを公募し、審査委員会にて内容を審査後予算措置し支援しております。
研究タイプは、
「萌芽型」(科研費等競争的資金研究を目指す研究)
「発展型」(現在実施しているの競争的資金研究をさらに発展させる研究)
「実用化型」(企業との産学共同研究の準備段階の研究)
「地域連携型」(自治体・地域団体等との地域連携事業の準備段階の研究)
となっています。

液体窒素温度で動作する高温超伝導マグネット永久電流スイッチの開発

  • エネルギーをみんなに そしてクリーンに
  • 産業と技術革新の基盤をつくろう
研究タイプ
萌芽型
研究代表者
電気電子工学科 教授 新井 敏一
研究概要
超伝導マグネットは、大きな電流を流しても発熱しない、電源を切り離しても電流が流れ続ける(永久電流モード)といった大きな利点があり、物質科学研究・超電導リニア・MRI 検査装置など強磁場を必要とする場所で広く利用されている。超伝導マグネットの利用には大量の液体ヘリウムで冷却する必要であるが、昨今のヘリウム供給不足によりこれらの運転継続が困難になっている。本研究では液体窒素による冷却で動作する超伝導マグネットの実現を目指す。
関連研究拠点
Society 5.0研究拠点
関連プロジェクト研究所
材料デバイス研究所

スモール時系列センシングデータを用いた高性能エッジ機械学習システムの研究開発

  • すべての人に健康と福祉を
  • 働きがいも経済成長も
  • 産業と技術革新の基盤をつくろう
研究タイプ
萌芽型
研究代表者
電気電子工学科 准教授 室山 真徳
研究概要
これまで指の曲げ、指の触覚、手の接触時の振動の情報など独自の時系列センシングデータを取得し、既存の深層学習(RNN/LSTM)を基にネットワークパラメータを独自調整して分類を行い、学習時識別率80~97%程度の精度を達成してきた。本研究では、エッジ推論での本格利用に向けて、識別精度向上のほかに、応答性向上、低消費電力を達成するため独自の機械学習のプログラムとエッジセンシングシステムを研究する。
関連研究拠点
Society 5.0研究拠点
関連プロジェクト研究所
材料デバイス研究所

MIMO-WPTシステムにおける無線電力伝送効率に関する研究

  • エネルギーをみんなに そしてクリーンに
  • 働きがいも経済成長も
  • 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 住み続けられるまちづくりを
研究タイプ
萌芽型
研究代表者
情報通信工学科 教授 袁 巧微
研究概要
本研究はMIMO-WPT(Multiple Input Multiple Output-Wireless Power Transfer)システムにおける送受電素子間所謂RFエネルギ伝送効率解析手法を基づき、IoT応用場面における複数受電機器の位置に制約がなく、かつ周辺環境を考慮でき、高効率、シームレス的なワイヤレス送電技術を確立することを目的とする。
関連研究拠点
Society 5.0研究拠点
関連プロジェクト研究所
IoTテクノロジ研究所

ライダーセンシング用小型スーパーコンティニューム光源に関する基礎研究

  • 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 気候変動に具体的な対策を
研究タイプ
萌芽型
研究代表者
情報通信工学科 教授 佐藤 篤
研究概要
本研究では、連続的に広範な波長帯域にわたるコヒーレント光を用いたライダーリモートセンシングを実現するためのスーパーコンティニューム光源の研究開発を行う。携帯電話サイズの可視短パルスレーザーを開発し、さらにフォトニック結晶ファイバーを用いた超小型SC光源を実現する。将来的には、多波長レーザーでも実現不可能であった高精度なハイパースペクトルライダー技術を飛翔体搭載により環境及び農業分野に展開する。
関連研究拠点
Society 5.0研究拠点
関連プロジェクト研究所
センシングフォトニクス研究所

アイセーフレーザーを用いたテラヘルツ波センシングに関する研究

  • 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 住み続けられるまちづくりを
  • つくる責任 つかう責任
研究タイプ
萌芽型
研究代表者
情報通信工学科 准教授 縄田 耕二
研究概要
周期分極反転ニオブ酸リチウム結晶を用いた独自の波長変換手法により高輝度テラヘルツ波光源を手のひらサイズまでダウンサイジングすることに成功してきた。これまで波長1µm帯のレーザーを励起光源として利用してきた一方で,アイセーフレーザーを用いた研究はほとんどない。本研究では,アイセーフレーザーを用いたテラヘルツ波パラメトリック波長変換による安全安心なテラヘルツ波センシングを目指す。
関連研究拠点
Society 5.0研究拠点
関連プロジェクト研究所
センシングフォトニクス研究所

テラヘルツ量子エレクトロニクスのための要素技術の開発

  • エネルギーをみんなに そしてクリーンに
  • 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 住み続けられるまちづくりを
研究タイプ
発展型
研究代表者
電気電子工学科 教授 柴田 憲治
研究概要
単一のナノ微粒子を活性層とする量子情報処理デバイスは、1つの電子やスピン、光子に情報機能を持たせるため、超低消費電力エレクトロニクスの有望な技術と言われている。特に10 nm程度のナノ微粒子では、系のエネルギースケールがテラヘルツ(THz)帯の光子のエネルギーに相当し、単一電子・スピン状態の動的制御によるTHz帯の量子情報素子の実現が期待される。本研究では、その実現に必要な基盤技術の開発を行う。
関連研究拠点
Society 5.0研究拠点
関連プロジェクト研究所
材料デバイス研究所

車載用リチウムイオン廃蓄電池を利用したスマートグリッドシステムの実証実験

  • エネルギーをみんなに そしてクリーンに
  • 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 住み続けられるまちづくりを
研究タイプ
発展型
研究代表者
電気電子工学科 教授 下位 法弘
研究概要
電気自動車などの普及に伴い、車載蓄電池が今後大量に廃棄されることが予測される。この廃蓄電池をスマートグリッド等の固定用蓄電池への応用が多方面で試みられているが、汎用性がなく費用対効果も悪いため普及していない。そこで我々は、車種を問わず全ての車載蓄電池を固定用蓄電池として利用するための制御プログラムとハード・回路設計技術を構築し、八木山キャンパス10号館に当該開発システムを設置して実証実験を行う。
関連研究拠点
Society 5.0研究拠点
関連プロジェクト研究所
材料デバイス研究所

海水電解用酸素発生陽極を用いたイオン交換膜電気透析法の海水に含まれるマグネシウムイオンの影響

  • すべての人に健康と福祉を
  • 安全な水とトイレを世界中に
  • エネルギーをみんなに そしてクリーンに
  • 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • つくる責任 つかう責任
  • 気候変動に具体的な対策を
  • 海の豊かさを守ろう
研究タイプ
発展型
研究代表者
環境応用化学科 教授 加藤 善大
研究概要
私たちは、海水を直接電解しても塩素を発生させず酸素のみを生成する酸素発生電極の創製を行っている。この電極の産業への活用として、製塩工程における採かんのイオン交換膜法への適用がある。 本研究では、イオン交換膜法に用いる不溶性電極の代わりに酸素発生電極を用い、さらに送液方法を検討することにより、イオン交換膜の劣化を防ぎ、さらにエネルギーロスの少ない新規なイオン交換膜法を見出すことを目的とする。
関連研究拠点
気候危機・対策技術
関連プロジェクト研究所
環境建築研究所

高齢者施設における感染症リスクを低減させる建築・設備に関する研究

  • すべての人に健康と福祉を
研究タイプ
発展型
研究代表者
生活デザイン学科 講師 谷本 裕香子
研究概要
感染症の流行の際には、高齢者等、感染が致命傷となり得る入居者の生活する高齢者施設においての対策は必須である。本研究では、現在広く普及している平面タイプのユニットケア施設を対象に、3次元熱流体解析による気流解析、CO2濃度の計測、入居者および職員の動作分析を行い、建築・設備計画が協働で高齢者施設における感染リスクを低減する建築計画の提案を行うことを目的とする。
関連研究拠点
医工学・健康福祉
関連プロジェクト研究所
認知症の人と環境研究所

雪面滑走における定量化

  • 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • つくる責任 つかう責任
  • 陸の豊かさも守ろう
  • パートナーシップで目標を達成しよう
研究タイプ
実用化型
研究代表者
電気電子工学科 教授 鈴木 郁郎
研究概要
前年度開発した雪質に依存した最適な滑走ワックスを選定する実験系に改良を加え完成させ、ワックスの種類に依存したデータを蓄積する。また、雪表面画像から雪質を推定するAIの精度を90%以上になるように開発し、雪画像から最適なワックスを選定する一連のシステムを構築する。スノーボードターンにおける板の軌道を複数種類のセンサーで計測、解析することで、科学的データに基づくターン中の身体運動とボードの物理的変化の関係性を見出すとともに、ボードの種類によるターン特性を評価し、新規ボード開発へつながる評価系を構築する。
関連研究拠点
医工学・健康福祉
関連プロジェクト研究所
AiR研究所

腕時計型ウェアラブルデバイスを用いた呼吸測定技術の確立

  • すべての人に健康と福祉を
研究タイプ
実用化型
研究代表者
電気電子工学科 准教授 辛島 彰洋
研究概要
日常的に呼吸情報を得ることは,肺機能や疾病の有無,心理状態,運動能力の把握に有用であると考えられている。このため、呼吸記録に適したデバイスの開発が進められているが、開発されているデバイスの多くは胴体(胸部や腹部)に装着する必要があり、その装着感の悪さから普及していない。本研究では、腕時計型ウェアラブルデバイスに着目し、腕に装着したデバイスから呼吸情報を取得する手法の確立を目指す。
関連研究拠点
医工学・健康福祉
関連プロジェクト研究所
生体医工学研究所

無線LAN実利用環境可視化システムの研究・開発

  • 産業と技術革新の基盤をつくろう
研究タイプ
実用化型
研究代表者
情報通信工学科 教授 松田 勝敬 
研究概要
無線LANは、電波を用いたケーブルによる接続が無くてもネットワークに接続することを可能にする技術である。無線LANは広く普及しているが、電波は目に見えないため利用環境の把握が難しい。現在は電波受信強度を測定・予測し可視化するシステムは実用化されているが、電波受信強度は実利用環境を表していない。そこで無線LANのユーザーの利用環境に直結するアプリケーション層の指標を研究・開発し、その実現を目指す。
関連研究拠点
Society 5.0研究拠点
関連プロジェクト研究所
ICTシステム研究所

3次元モデリングツールを用いた建築物のパッシブデザインに関する研究

  • すべての人に健康と福祉を
研究タイプ
実用化型
研究代表者
建築学科 准教授 大石 洋之
研究概要
近年では、建築物のエネルギー負荷削減のために計画・設計時にパッシブデザインが行われている。しかしながら、環境シミュレーションによる計算等の根拠にもとづいて提案されることは少なく、設計者の経験則に留まることが多い。そこで本研究では、計画・設計の進行に応じた環境シミュレーションの活用方法、特に照明用エネルギー負荷削減のための光環境シミュレーションの活用方法を整理し、ZEBの構築に貢献することを目的とする。
関連研究拠点
気候危機・対策技術研究
関連プロジェクト研究所
環境建築研究所

サイバーボランティアの効率化と活性化のためのシステム開発

  • 人や国の不平等をなくそう
  • 平和と公正をすべての人に
研究タイプ
地域連携型
研究代表者
情報通信工学科 教授 角田 裕
研究概要
本学学生有志による SNS 上の有害情報を通報する活動「サイバーボランティア」の効率化と活性化のため、参加学生のスキマ時間での活動を促すシステムを開発する。具体的には、システムが SNS 上でキーワード検索を行い、その結果を自動で学生にプッシュ配信して情報の違法性・有害性の判別を依頼して活動を促す体制を実現する。開発は宮城県警サイバー犯罪対策課の監修と地域 IT 企業の助言の下、地域の産官学連携体制で進める。
関連研究拠点
Society 5.0研究拠点
関連プロジェクト研究所
ICTシステム研究所

地技の再評価のための生業場とコモンプレイスの連携・創出に関する実践的研究

  • 働きがいも経済成長も
  • 住み続けられるまちづくりを
  • つくる責任 つかう責任
  • 陸の豊かさも守ろう
  • パートナーシップで目標を達成しよう
研究タイプ
地域連携型
研究代表者
生活デザイン学科 教授 大沼 正寛
研究概要
地域の共創様態を創発することを目的とした前年度「宮城県域の地技と資源を活かした小さな多世代コアトリエの創発実践」に対し、実際に「場づくり」を進めるための研究として、地技の再評価につながる生業場およびコモンプレイスの連携・創出についての実践的研究を進める。生業景デザイン研究所に寄せられた相談情報を活かし、これに呼応しつつ、研究や制作実践の可能性を、参画学生とともに探る。
関連研究拠点
地域・地場産業振興
関連プロジェクト研究所
生業景デザイン研究所

地域に根差した環境配慮型役場庁舎の環境性能の評価と見える化に関する研究

  • すべての人に健康と福祉を
  • 質の高い教育をみんなに
  • 働きがいも経済成長も
  • 住み続けられるまちづくりを
  • つくる責任 つかう責任
研究タイプ
地域連携型
研究代表者
生活デザイン学科 准教授 高木 理恵
研究概要
陸前高田市の気仙大工左官伝承館が収蔵する建築職人の伝統的な道具のアーカイブ研究に取り組む。気仙地方の建築職人から東日本大震災前に収集された数千点に及ぶと目される道具の整理、目録化、評価による学術的データベースを構築し、当地独特な意匠的作風を誇る職人集団「気仙大工」をうみだした生産技術史を分析する。構築した道具データベースは学術的基盤としてだけでなく、今後の展示デザイン提案にもつながるものである。
関連研究拠点
気候危機・対策技術
関連プロジェクト研究所
プレアデザイン研究所

登米地域における刀剣文化の映像アーカイブ化

  • すべての人に健康と福祉を
  • 住み続けられるまちづくりを
  • つくる責任 つかう責任
  • 気候変動に具体的な対策を
  • 陸の豊かさも守ろう
  • パートナーシップで目標を達成しよう
研究タイプ
地域連携型
研究代表者
経営コミュニケーション学科 教授 猿渡 学
研究概要
登米懐古館に収蔵されている刀剣の文化的あるいは芸術的価値を再発見し、刀剣史の中での位置付けを行う研究である。登米の刀剣の仙台圏(仙台伊達藩)への波及状況ならびに「五箇伝(大和・山城・備前・相州・美濃)」にも匹敵する名刀の産地であることを映像アーカイブならびにプロモーションすることにより、登米の伝統文化継承の実例として、文化財の普及と新たな観光資源化(文化財資料の活用)を目指すプロジェクトの提案をおこなう。
関連研究拠点
地域・地場産業振興
関連プロジェクト研究所
地域文化財研究所

拠点施設における地域産品流通の波及領域とその主成分分析―道の駅津山と道の駅三滝堂の比較を事例に―

  • 働きがいも経済成長も
  • 住み続けられるまちづくりを
  • パートナーシップで目標を達成しよう
研究タイプ
地域連携型
研究代表者
経営コミュニケーション学科 准教授 佐藤 飛鳥
研究概要
道の駅津山は矢羽が特徴の木工芸品の展示販売、産直野菜販売、食事処の機能を持つ拠点施設であるが、主力商品である地域産品は、地元民や周辺地域、域外顧客への魅力及びアピール不足で売上は低迷している。状況打破に必要な流通範囲拡大のため、集客に成功している道の駅三滝堂と①滞在目的、②商品構成、③顧客あたり売上高、⑤顧客の出発地等を比較し、遠方からの集客を可能とする要因の主成分分析を行う。
関連研究拠点
地域・地場産業振興
関連プロジェクト研究所
マーケティングサポート研究所

過去アーカイブ

本学教員の研究シーズの社会実装を推進するため、企業との共同研究、自治体との共同事業に資金を確保し推進しております。プロジェクト研究事業は、本学教員が代表となり、地域企業と共同による実用化の試験と開発を目指す事業です。
以下の研究タイプのプロジェクト研究事業を実施しております。

プロジェクト研究一覧

共同プロジェクト研究(実用化型)研究支援センター(RSC)

実用化開発研究
実用化の可能性がすでに示されていること。実用化の可能性から、その後の実現を目指す開発研究。
実用化試験研究
基盤研究を終了していること。基盤研究後の実用化の可能性を一層明らかにするための開発研究。

地域連携プロジェクト研究地域連携センター(CRC)

地域の発展に寄与することを目的とした調査又は研究。
主に対象となる地域と連携し、地域文化・地域産業・人材育成等に関わる研究推進を図る事業です。フィールド調査、地域産業や自治体との連携を図りながら進めます。

その他プロジェクト研究

せんだい創生プロジェクト地域連携センター(CRC)

せんだい創生COCプロジェクト

「地(知)の拠点整備事業(大学COC事業)」の地域志向教育として「地域」を志向した「仙台市のまちづくり」や「地下鉄東西線沿線に関わるまちづくり」をテーマに、学生参画によるプロジェクト研究活動を実施しております。

せんだい創生プロジェクト

仙台市と東北工業大学とのまちづくりにおける連携・協力に関する協定に基づき、市民活動の活性化や市民交流の向上、地域社会の発展と未来を担う人材育成などを目的に、まちづくりプロジェクトの企画及び運営を行うものです。

※本プロジェクトでは、仙台市の課題を以下の4分野に分類し、研究活動を実践しております。

研究分野
  1. 福祉・高齢者
  2. 防災減災・まちづくり
  3. 環境・持続可能性構築社会
  4. 公共交通
報告書