東北のデザインとアート研究所
地域・地場産業振興研究拠点
所長 坂川 侑希(ライフデザイン学部 産業デザイン学科 講師)
地域創生が叫ばれている昨今、地域を豊かにする方法としてデザインとアートが注目されていますが、その意義は未だ浸透していないという現状があります。そこで当研究所では、東北の地域資源や「らしさ」に着目し、産官民と連携しながら、デザインとアートによる地域創生と課題解決を図ることで、デザインとアートの価値や魅力を地域に浸透させるだけでなく、東北の未来を描くことができる人材の育成も目指します。
- キーワード
- 東北、デザイン、アート、ローカルデザイン、ビジュアルデザイン、映像、工芸、デザイン教育、アートプロジェクト、環境芸術、産官学連携、地域連携、協創、地域創生、フィールドワーク、ワークショップ、郷土芸能、商店街
研究内容
産官学連携をベースとした東北のデザインとアートに関する実践的研究
企業や自治体と連携しながら、デザインとアートによる地域課題の解決や地域活性化に取り組みます。また、その連携活動そのものを質的・量的データの両面から客観的に捉え、これからの産官学連携の在り方や、デザインとアートが地域にもたらす効果について考察します。さらに、東北地方のローカルなクリエイティブや、現存するデザインやアートのアウトプット(成果物)を調査・分析し、東北地方のデザインとアートの歴史や傾向について整理することを試みます。
これからの地域創生に資するデザイン人材・アート人材の育成
学生が主体的に関わることができる産官学連携プロジェクトを、産業デザイン学科、生活デザイン学科の正規授業の枠組みの中で行い、地域の人々との関わりの中で、より実践的なデザインとアートの知を育むことができる、学びの場をデザインします。また、本学のデザインやアートに関するサークル(たまごくらぶ)、公認団体(意匠学生ラボ)、有志団体(エスキーズ)等に対して制作指導や各種サポートを提供します。例えば、たまごくらぶに対しては展示場所の提供、意匠学生ラボに対してはクライアントの紹介等を想定しています。これにより学生の意欲的な活動を促し、学生が自らの取り組みを発信していくことで、学生のモチベーション向上、本学の認知度向上が期待できます。
デザインとアートの振興
東北地方におけるデザインやアートに関する様々な取り組みを地域住民に向けて発信することや、デザインやアートの本質について考えることなどを目的としたイベント(シンポジウム・セミナー・ワークショップ)を開催することで、東北地方のデザインとアートの振興を図ります。また、イベントを通じて、「デザインやアートは自分にも関係がある」という当事者意識を持ってもらうために、例えばシンポジウムでは、専門家だけでなく、連携先の企業や自治体、学生にもパネリストとして登壇してもらい、デザインやアートと地域との関係について議論を交わす場を設けます。さらに、当研究所の研究活動や実践については、本学Webサイトでの積極的な情報発信を行うほか、TOHTECH CHANNELや、Instagramも活用しながら、デザインやアートだけでなく、本学の魅力や「らしさ」を地域に伝えていきます。



(株式会社永勘染工場との産学連携プロジェクト)

郷土芸能を子どもに伝えるためのワークショップ
メンバー
学内メンバー
- 田中 望(生活デザイン学科 講師)
- 船山 哲郎(産業デザイン学科 講師)
- 篠原 良太(産業デザイン学科 教授)
外部関連メンバー
- 佐々木和之(株式会社ユーメディア 執行役員)
- 清水 真介(合同会社ホームシックデザイン 代表)
- 横塚明日美(東北芸術工科大学 専任講師)
関連研究テーマ等
学内公募研究等
令和7年度
- 地域連携活動の発信方法とドキュメンテーションに関する研究(坂川侑希・船山哲郎)
令和6年度
- 東北地方におけるローカルデザイン教育プログラムの検討:宮城県内の地域資源に着目して(坂川侑希)
令和5年度
- 東北地方における共創型ローカルデザイナーの育成に関する研究(坂川侑希)
関連リンク
- ローカルデザイン研究室
https://www.tohtech.ac.jp/dept/teacher/id/sakagawayuki/ - 生活工芸研究室
https://www.tohtech.ac.jp/dept/teacher/sl/tanaka1989/ - 映像デザイン研究室
https://www.tohtech.ac.jp/dept/teacher/id/funayama/ - ビジュアルデザイン(グラフィック・3DCG)研究室
https://www.tohtech.ac.jp/dept/teacher/id/shino/