安全安心モビリティ研究所
防災・減災技術研究拠点
安全・安心・快適を与える交通社会の実現
所長 菊池 輝(工学部 都市マネジメント学科 教授)
一般に交通はそれ自体に意味を持つ行動ではなく、本源的需要を達成するための手段、いわゆる派生的需要です。この意味で交通は、活力ある生活舞台としての都市や地域を下支えする役割を持ちます。本研究所では、「平時の交通安全」「非常時の避難行動支援」「日常の地域交通」に関し分野横断型の実践的研究を進め、私たちの移動(モビリティ)を安全かつ安心・快適なものとして機能させ、ひいては持続可能な交通社会の構築を目指します。
- キーワード
- 交通行動分析、交通心理学、交通安全、安全教育、避難行動、地域防災、防災教育、水災害(洪水・津波)、運輸政策、地域交通、モビリティ・マネジメント、視線分析、視覚的注意、近赤外線分光法(NIRS)、バーチャルリアリティ(VR)、点群データ、慣性センサ、ミラーリング法、ドライビングシミュレータ、マインクラフト
安全安心モビリティ研究所
研究内容
- ドライバーや歩行者等の危険認知に関する研究
- 児童・生徒を対象とした交通安全教育の実践研究
- 防災意識と避難行動特性の関係に関する研究
- 児童を対象とした防災教育教材の開発研究
- 防災教育プログラムの実践研究
- 加齢と意思決定の関係に関する研究
- 公共交通利用促進プログラムの実践研究
ドライビングシミュレータを用いた交通安全実験研究
モビリティ・マネジメントの取り組み
交通安全教育教材の開発(天使と悪魔)
視線計測可能な実写VRを用いた交通安全実験
防災教材開発(マイクラ):再現した浸水後の都市イメージ
防災教材開発(マイクラ):再現した都市内の道路冠水箇所
防災教材開発(マイクラ):小学生による操作風景イメージ
防災教材開発(防災避難すごろく)
令和5年度の研究(または活動)内容
【交通安全】
基礎研究として、リスクへの態度とその対応行動に関する認知心理学実験のひとつであるBrinkmanship実験(Wilde, 1988)を実施した。Wildeのオリジナルの実験を可能な限り忠実に再現する一方で、得点関数については複数の形を仮定し、実験を行った。結果、Wildeが提唱するリスクホメオスタシス理論について、得点関数を変更しても、理論の成立を一部確認することができた。…続きを読む
メンバー
学内メンバー
- 小川 和久(総合教育センター 教授)
- 畠山 雄豪(生活デザイン学科 教授)
- 泊 尚志(都市マネジメント学科 准教授)
- 小野 桂介(都市マネジメント学科 講師)
- 中井 周作(生活デザイン学科 講師)
- 稲村 肇(名誉教授)
外部関連メンバー
- 青木 俊明(東北大学大学院国際文化研究科 教授)
- 長谷川裕修(秋田工業高等専門学校 准教授)
- 奥山 祐輔
(黒井産業(株)黒井交通教育センター本部GM) - 前田 大樹(セントラルコンサルタント株式会社)
関連研究テーマ等
科研費テーマ等
令和5年度
- 科学研究費補助金 基盤研究(C)「注意対象の切替がドライバの危険認知に及ぼす影響:ながら運転抑止を目指した実験研究」(代表:菊池)
- 東北地域づくり協会 建設事業に関する技術開発支援事業「3D都市データを活用した小中学生向け防災教育コンテンツの開発」(代表:小野)
学内公募研究等
令和5年度
- 「3D都市データを活用した防災教育コンテンツの利用促進に関する研究」(小野)