認知症の人と環境研究所
医工学・健康福祉研究拠点
「認知症の人と環境」を多面的に研究します
所長 谷本裕香子(ライフデザイン学部 生活デザイン学科 准教授)
日本は総人口に占める高齢者の割合が世界一位であり、認知症のある人の人口も多いが、英国のように多面的アプローチによる認知症のある人の環境全般について研究する機関は存在せず、十分な研究の蓄積もない。
本研究所は、認知症当事者を含めた外部連携メンバーとの協働により、「認知症の人と環境」を多面的なアプローチによって検討し、環境づくりの実践につなげ、その成果を社会に発信することを目指す。
- キーワード
- 認知症、環境、環境づくり、研究所、デザイン、多職種連携、地域、建築、当事者、医療、福祉、施設、人間、情報、インタラクション、Dementia、Environment、Design
認知症の人と環境研究所
個へのアプローチから壁のない社会をつくる
その優しさは、誰のためなのか Who is this kindness for?
研究内容
- (研究活動)学外研究費への応募やそれに伴うディスカッション
- (実践活動)外部関連メンバーとも連携した、認知症の人と環境に関わる共同プロジェクトの実施
- (情報収集)国内外の認知症の人と環境に関する情報収集とその整理、また社会への発信
- (広報活動)公開研究会の実施
英国・認知症サービス開発センター内の視察の様子
英国における認知症に対応するデザインの例
認知症専門医との環境づくり協働実践プロジェクト
行動観察調査の調査風景
令和5年度の研究(または活動)内容
今年度は新規プロジェクトに向けた下準備をした。主に以下の4点について進めた。
1) 令和5年4月〜令和6年 3 月 認知症当事者 丹野智文氏をモデルとした映画の上映会の企画と広報活動
下記の企画とポスターの作成・配布を行った。…続きを読む
令和4年度の研究(または活動)内容
以下の3つの活動を行った
1) 令和4年9月 認知症の人のスマホを使ったまちあるきの実施とYouTubeへの動画公開
「おれんじドア」代表 丹野 智文氏の「ITを用いることで認知症の人の生活がどれだけ変わるか」という声をもとにこのまち歩きは企画した。…続きを読む
- 過去の研究(または活動)内容
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令和3年度の研究(または活動)内容
令和4年2月19日に以下のような内容の公開研究会を実施した。登壇者は研究所メンバーで構成した。参加申し込み者は159名、当日参加者は132名であった。…続きを読む
メンバー
学内メンバー
- 石井 敏(建築学科 教授)
- 井上 雅史(情報通信工学科 准教授)
外部関連メンバー
- 石原 哲郎(脳と心の石原クリニック 院長)
- 丹野 智文(おれんじドア実行委員会 代表)
- 田中 伸弥(社会福祉法人ライフの学校 理事長)
- 福井 大輔(株式会社未来企画代表)
関連研究テーマ等
科研費テーマ等
令和5年度
- 科学研究費(基盤C)
「建築・設備の協働による高齢者施設の感染症リスクを低減させる建築計画に関する研究」(代表:谷本裕香子) - 科学研究費(基盤C)
「介護職同士の会話はコミュニケーション媒体になりうるか:被介護者にさりげなく伝える」(代表:井上雅史)
令和4年度
- 科学研究費(基盤C)
「建築・設備の協働による高齢者施設の感染症リスクを低減させる建築計画に関する研究」(代表:谷本裕香子) - 科学研究費(基盤C)
「面接におけるノート使用のインタラクションへの影響評価」(代表:井上雅史) - 公益財団法人アーバンハウジング 研究助成
「フィンランドにおける Housing First の思想と実践に関する研究」(石井敏)
- 過去の科研費テーマ等
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令和3年度
- 科学研究費(基盤C)
「共生社会における当事者視点を踏まえた認知症に配慮した環境デザイン手法の分析と開発」(石井敏) - 科学研究費(基盤C)
「面接におけるノート使用のインタラクションへの影響評価」(井上雅史) - 三菱財団社会福祉 事業・研究助成
「環境移行調査によるユニット型特別養護老人ホームにおけるユニットケアの実践とその定着に関する実証的研究」(石井敏)
- 科学研究費(基盤C)
学内公募研究等
令和5年度
- 高齢者施設における感染症リスクを低減させる建築・設備に関する研究(谷本裕香子)
令和4年度
- 高齢者施設における感染症リスクを低減させる建築・設備に関する研究(谷本裕香子)
- 過去の学内公募研究等
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令和3年度
- 「高齢者施設における感染症リスクを低減させる建築・設備に関する研究」(谷本裕香子)