レポート
2023年度第4回まちなか美術講座を開催しました
2024年2月3日(土)、2023年度まちなか美術講座「夢見たパリ -宮城県美術館コレクションの中のフランス近代美術-」を開催しました。
講師に宮城県美術館 研究員の赤間和美さまをお迎えし、ドイツ語圏の作品収集傾向がある宮城県美術館にご縁があって収集されたフランス圏の作品について解説いただきました。
まずはじめに装丁家・装丁研究家で宮城県登米市出身の三浦永年・ティニ夫妻の寄贈による三浦コレクションについて。
三浦コレクションは19世紀から20世紀初頭にかけてヨーロッパで制作されたポスターの作品群です。ミュシャやロートレックらが華やかなデザインで一世を風靡したポスターについてその時代背景を含めて丁寧にご説明いただきました。
次に宮城県を代表する彫刻家の佐藤忠良寄贈コレクションについて。
フランス近代彫刻に魅せられて彫刻を志した佐藤忠良は、敬愛する西洋作家の作品を蒐集し、その仕事を注意深く観察することから創作のヒントを得てきました。ロダンの作品をはじめ、数多くの作品をご紹介いただきました。
また、フランス絵画を代表するユトリロやルオーについて、1920年代のパリを目指した画家についてなど沢山お話しいただきました。
今回の講座には69名の方にご参加いただき、コロナ禍以前のまちなか美術講座の姿を予感させる大勢の皆様にお楽しみいただきました。

