レポート

復興大学 県民講座⑰⑱⑲を開講しました

学都仙台コンソーシアムの復興大学県民講座が9月7日(土)に開講しました。

一昨年から一般の方々にも広く受講できるようになりました本講座では、本年も多彩な講師陣を迎え6科目34講座開催しております。

第17講目・第18講目「東北地方太平洋沖地震の科学(1)(2)」2講義を東北大学 地震・噴火予知研究観測センター教授 日野 亮太 先生にご登壇いただきました。

2011年3月11日の地震では海溝軸近くでプレートの巨大な“すべり”があったこと。その解説や、それによっておこった津波発生のしくみを分かりやすく詳しく説明いただきました。そして東北沖・宮城県沖でおこる地震のサイクル、また今起こっている複雑かつ大規模な地殻変動について、それによる地震発生の長期・直前予測等について、先生のお話しとプロジェクターで映し出されるデータの数々を確認し納得しながら聞き入り、あっという間の2時間の講義でした。

第19講目の「震災復興と社会・経済政策ー気仙沼線の復旧・復興に見る公共政策ー」というテーマで東北工業大学 経営コミュニケーション学科 教授 小祝 慶紀 先生にご登壇いただきました。

講義では、はじめに経済学からのSDGsへのアプローチについて触れられ、その持続可能性という観点から失われた気仙沼線を事例にとり、持続可能な交通と災害復旧についてお話を伺いました。現在気仙沼線の全線復興は財源の確保が難しく、BRT(バス高速輸送システム)という形で仮復旧されています。しかし、短期的な復旧では無く、長期的な展望に基づいた復興が望ましく、公的資本が投じられないならば、社会的共通資本という考え方で持続可能な交通としての鉄道の災害復興の問題を考えるべきであるとまとめられました。

今回は講義が終わった後、その濃密な時間にみなさんの吐息が漏れたほど充実した3講義でした。

次回の講座20・21・22は、9月14日(土)13時30分から、今年度初となります八木山キャンパスで行われます。地下鉄八木山動物公園駅から東北工業大学八木山キャンパスまで無料シャトルバスの送迎がありますので、時刻もチェックしてください。

お申し込み、お問合せは http://www.fukkou-daigaku.gakuto-sendai.jp/

から、又は電話かメールで事務局まで。※今後の講座一覧はサイト内に掲載されております。

電話番号 022-305-3818 メール fukkoudaigaku@tohtech.ac.jp

第17講目「東北地方太平洋沖地震の科学(1)」東北大学 日野 亮太 教授第17講目「東北地方太平洋沖地震の科学(1)」東北大学 日野 亮太 教授
第18講目「東北地方太平洋沖地震の科学(2)」東北大学 日野 亮太 教授 第18講目「東北地方太平洋沖地震の科学(2)」東北大学 日野 亮太 教授 
第19講目「震災復興と社会・経済政策ー気仙沼線の復旧・復興に見る公共政策」東北工業大学 小祝 慶紀 先生第19講目「震災復興と社会・経済政策ー気仙沼線の復旧・復興に見る公共政策」東北工業大学 小祝 慶紀 先生
先生のお話しに皆さん真剣に聞き入っています先生のお話しに皆さん真剣に聞き入っています