レポート

復興大学 県民講座⑮⑯を開講しました

学都仙台コンソーシアムの復興大学県民講座が8月24日(土)に開講しました。

一昨年から一般の方々にも広く受講できるようになりました本講座では、本年も多彩な講師陣を迎え6科目34講座開催しております。

第15講目「復興に対して個人ができること」、第16講目「東北インテリジェントコスモス構想と東北の復興」の2講義を本学元学長であり名誉教授でもあります 沢田 康次 先生にご登壇いただきました。

お盆明け第一弾のこの日は夏の暑さがぶり返し、汗を拭きながらロビーに入ってくる受講生の皆さまでしたが、復興大学設立に深くかかわられた沢田先生の講義ということで、今年度一番の沢山の皆さまにお集まりいただきました。

沢田先生は科学者でありながら、科学は絶対的なものではなく自然を理解するのは難しく、人間として実感しない科学を振り回して自然災害や人災にあって生きている人達に対するには無責任であるという意見を述べられました。

第15講・第16講を終え、結びとして先生が示されたのは、1.わが国における現在の問題点の起源は戊辰戦争を起点として急激な西洋化をもたらした明治維新の“うねり”であり、2.問題の解決法は、その“うねり”を乗り越えるため①常に人間の本来の目的を見つめ②感じない科学を感じる科学にする必要性を③一般社会が科学社会に説明を求めることであり、3.科学の客観性と人間性が大事であるということで締めくくられました。

講義中も講義後も沢田先生との自由な意見交換が行われ、先生も受講生の皆さまも会話を楽しんでいらっしゃり、とても和やかな2時間でした。

次回の講座17・18・19は、9月7日(土)13時30分から東北工業大学一番町ロビーで行われます。

お申し込み、お問合せは http://www.fukkou-daigaku.gakuto-sendai.jp/

から、又は電話かメールで事務局まで。※今後の講座一覧はサイト内に掲載されております。

電話番号 022-305-3818 メール fukkoudaigaku@tohtech.ac.jp

元本学学長・名誉教授 沢田 康次 先生元本学学長・名誉教授 沢田 康次 先生
講義後も熱心に先生に質問講義後も熱心に先生に質問