講座情報

令和5年度「地域未来学」講座6 開催報告

日 時:7月15日(土)14:45~15:45
講 師:早川 昌子先生(みやぎ・環境とくらし・ネットワーク(MELON))
タイトル:「半径5メートルの市民活動と10Wのベランダ発電」

NPO活動等で環境問題に取り組んでおられる早川先生に、主に講師自身の取組みについてお話しいただきました。
早川先生自身、現在所属されている団体とは別の団体で、環境エネルギー技術に関するシーズを発信すべく、セミナーや機関誌制作、イベント出展を行っており、その一環ではじめたのが、暮らしの中で出来る地球温暖化対策の実践例を紹介する、体験型講座でした。その一例として、自宅でも作れる小型の太陽光発電をあげられました。
この活動には、知って気づいて行動する人を増やしていきたいという思いがあり、身の回りの気付きをシェアし、環境アクションを起こす人を増やしていきたいという目的があるそうです。そのために、気付きをシェアし、また興味を持ったところから取り組んできたということで、待機電力に気づき、実際に費やしている電力を調べる、電気料金のお知らせを見て再エネ発電賦課金を確認するなど、実際のアクションについて紹介されました。

気付きや取組みを伝えていくことで、様々な立場の人がエネルギーという切り口でゆるやかにつながる場の形成が期待できると話されました。その取組として、実際に小型の太陽光発電を作る市民向け講座や、光電池を使用した小学校での出前授業、メディア活用などの事例を紹介されました。またタイトルにある「半径5メートル」の話題として、早川先生の自宅で行っている節電・発電について、ご家庭でもできる実践例も交えてお話しされ、またその実践をSNSでどのように共有しているかを紹介されました。

最後に、これまで市民活動を行ってきた経験を基に、この活動を継続していく上で大事なこととして、活動自体の意義はもちろん、自分の身の回りの様々なことが良い方向に向かうのが実感できるという点、自宅・職場以外のサードプレイスとしての位置づけを意識するという点をあげられました。

自らの経験をお話しされており、受講された方も、自分たちでもこれならできるのではないかと実感を持って受講できたのでは、と感じる講義でした。