日 時:7月11日(火)18:00～19:00
講 師:中田 俊彦先生(東北大学大学院 工学研究科 技術社会システム専攻 教授)
タイトル:「地域エネルギー需給データベースを用いるカーボンニュートラル社会の地域デザイン」

エネルギーシステムについて研究されている中田先生にご講義いただきました。
産業社会や環境を取り巻く状況について、歴史的な流れも踏まえて触れられたのち、イノベーションの分類や環境に影響を与えてきた具体例についてお話しされました。その後、総合エネルギー効率の計算式等を示し、身近な事例も交えながら、今の生活の中でも、エネルギー利用で見直せる部分があり、見直していくことでゼロカーボンにつながると指摘されました。
利用するエネルギーを見直すためには計画作りが必要で、そのためには、どういったデータが必要で、どのように整理していくべきかをお話しされました。実際にそれらを反映して作成された「地域エネルギー需給データベース」を画面共有し、エネルギー使用量の変動がどのように確認できるかを実演されました。普段の生活の中において、自分たちでエネルギー対策としてできることはたくさんある、是非データベースも活かしてもらいたいと伝えられ、講義を終えられました。

講義中も、普段の生活でどのエネルギーを使用しているか、その際のワット数や電気代などの数値を示しながら、エネルギー利用に対する意識の持ち方を話されていました。質疑応答時も、生活のあり方に関する質問もあり、受講生のカーボンニュートラルに対する意識の高まりを感じました。