講座情報

令和5年度「地域未来学」講座3 開催報告

日 時:7月4日(火)18:00~19:00
講 師:岸本 誠司先生(東北工業大学 ライフデザイン学部生活デザイン学科 教授)
タイトル:「この夏は、地球と遊ぼう! ―ジオツーリズムのすすめ―」

ジオパークと地域づくりについても研究されている、岸本先生にご講義いただきました。
序盤は、ジオパークやジオツーリズム、そこに関わる人や物語について説明され、「ジオ(地球・地質・地形)」にまつわる話(ジオストーリー)を通して、様々な事象を関連付けて地域は理解できると説明されました。
その後、ジオツーリズムの事例として、先生が研究フィールドとしている鳥海山をとりあげ、溶岩によってできた地形であることや、雪によってできる鳥海山の自然暦の様子、また実際の鳥海山の自然環境を画像や動画を交えて紹介されました。特に地域の特徴を現した話題として、溶岩の動きの影響で湧水が湧くポイントが多いことや、松尾芭蕉が実際に句を詠んだ象潟が、どのように地形が形成されたかについて話されました。
終盤、ジオストーリーやジオツーリズムは、地域の案内人とその土地の自然について味わうことができるので、是非楽しんでもらいたいと伝えられ、講義を終えられました。

夏休みに入る前ということで、ジオパークを楽しむための案内という要素が盛り込まれた講座でしたが、どのように自然が形成されてきたのか、その自然を伝える試み、またそれらにどのような意義があるかという点も話しされ、自然との関わり方を考える機会になりました。