地域未来構築事業
地域未来学
令和3年度「地域未来学」講座11 開催報告
気仙沼市の震災復興、まちづくりを進めてこられた小野寺憲一さんにお話を伺いました。
はじめに、気仙沼の被災当時から現在までの様子をまとめた動画や、現在気仙沼で活気を見せている人々の事例を紹介いただきました。
続いて被災状況や震災復興計画について説明いただき、「海と生きる」という意識、「人間は忘れる動物」ということを前提に立てた、命を守る仕組みの構築、「真の復興」とは何か、という部分を強調されました。
特に「真の復興」という部分については、地域の社会課題の解決が不可欠という意識を持っており、産業やまちづくりに貢献する人材育成やチャレンジ支援を通して、10年間の気仙沼の取組みが、いかに未来への「わくわく」を呼び起こすものだったかを伝えられました。
後半部では、まちづくりの考え方について触れられました。東日本大震災を起点としたまちづくりでなはく、人材や歴史、文化、自然などの地域資源をベースとして、地元の人々の思いや地域の課題、さらに、復興の中で生まれた制度、人的ネットワーク、企業の参入など震災も事象として捉え融合し、未来に向けたまちづくりを進めてきたと述べられ、これからも、人と人との関係に重きを置いたまちづくりは、時代に合わせて永遠に続いていくものである、と締めくくられました。

