地域未来構築事業
地域未来学
令和3年度「地域未来学」講座6 開催報告
認定NPO法人つながりデザインセンターの副代表も務める、本学の建築学科の新井先生にお話いただきました。
初めに孤立を防ぐ住まいまちづくりが求められる背景として、孤立死は全国で年間27,000人にも及ぶことや見守り活動に伴うトラブル、また、宮城県内では災害公営住宅の高齢化率が45%と高いことを示されました。
孤立死の問題点として、故人の尊厳の維持や周囲への負担が大きいことを挙げ、その対策となる見守りの4つの機能、居場所形成型(集会所での交流)、個別サポート型(戸別訪問)、外からの気配り型(近隣住民同士での気配り)、機器活用型(センサー設置)を示され、活動例としてつながりデザインセンターでの居場所形成型の活動を紹介されました。
活動の中で、多様な主体による多様な活動が、各住民の居場所形成にとって重要であることが分かり、さらに居場所の仕組みとして、利用料金制や鍵の管理などのソフト面と、室内が見え気軽に立ち寄れる空間づくりなどのハード面との両立が必要と示されました。
最後に、今後の課題と展望として、NPOやサークルが自由に活動できる空間づくり、そして利用しやすく管理しやすいシステムづくりを進め、孤立しがちな人も自ら繋がりたいと思える地域社会での居場所づくりを目指したいと述べられました。
認定NPO法人つながりデザインセンター
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