地域未来構築事業

地域未来学

令和3年度「地域未来学」講座4 開催報告

日時
7月3日(土)14:45~15:45
講師
奥村 誠 先生(東北大学 災害科学国際研究所 教授)
タイトル
「先が見えない時代の地域計画:意義と課題」

仙台市総合計画審議会の会長を務められた東北大学・奥村先生にご講義いただき、現状のコロナ禍の社会情勢も踏まえ、地域行政をどう考えていくかというお話を展開されました。

序盤は、仙台市で実施したアンケートを基に、市民の要望が多岐に渡るため、総花的な計画になりやすく、独自性が出づらいということで、計画を立てる際の懸念を示されました。また「NHK日本人の意識調査」の結果から、ニーズの多様化に行政がついていけてない一方、他者との深い付き合いは望まないが社会的生活の充実を望む声が多いという今の社会について分析されました。

後半部では、これまでの政府の役割と今後の政府の役割についてお話しされ、その中で、試行錯誤しながら政策を進めていくことと、その試行錯誤を認める寛容性をもって、地域行政と関わるべきとお話しされました。最後に、ケネディ元大統領の言葉を引用しながら、政治を自分たちの事のように捉え、自分たちに何ができるかアイデアを出す姿勢が必要と論じられました。

講義途中には、実際にアンケートに回答いただく場面もあり、受講生の考えについても窺い知ることができました。

令和3年度「地域未来学」講座4 開催報告
令和3年度「地域未来学」講座4 開催報告