東北景観研究所

防災・減災技術研究拠点/地域・地場産業振興研究拠点

東北の景観の魅力や特質を再定義し地域に発信

所長 不破正仁(建築学部 建築学科 准教授)

本学が所在する仙台・宮城・東北を題材とし、ミクロな生活空間からマクロな都市空間までを展望する。東北には、人と自然が調和して永年持続している魅力的な景観が数多く残されている。一方でそれらの解明が進まず、研究未開の地の存在が多いことが課題のひとつである。これらの題材に多角的に取り組むことは、地域景観価値の再認識に留まらず、地域の魅力の一層の向上や環境変化への適応法など、基礎的知見を得ることに繋がると考えている。

  • 2030年に向けて世界が合意した「持続可能な開発目標」です
  • すべての人に健康と福祉を
  • 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 住み続けられるまちづくりを
  • つくる責任 つかう責任
  • 気候変動に具体的な対策を
  • 陸の豊かさも守ろう
  • パートナーシップで目標を達成しよう
キーワード
民家、屋敷林、農村、農家、町並み、歴史的町並み、伝統建築、景観、景色、心理、環境心理、街路樹、微気候、都市環境、居住者意識、地域防災、地球環境、持続可能性

研究内容

  • 東北の農村景観/町並みの魅力やその特質を再評価・再定義し地域に発信。
  • 「景観」をキーワードにミクロな生活空間、およびマクロな都市環境を横断的に考察する。
  • 都市部の例>中心市街地の街路樹の景観特性を分析し、街路景観と都市環境の再評価を試みる。
  • 郊外部の例>都市部と農村部の中間領域的地区である在郷町(=田舎町)の景観特性を分析し、「外通路」の再評価を試みる。
  • 農村部の例>農家カフェの空間特性、屋敷林の景観特性、そして、農村の景観と微気候の再評価を試みる。
  • 地域資源の抽出・保全によって、地域に現存するものの魅力の再評価・再定義を行う。
  • 地域資源を当該地域のみなさんと共有することで、魅力の再認識を促す。
  • 地域資源の持続的な保全を検討し、地域観光資源の創出を目指す。
  • 新たに付加した要素について、定量的な観測を続け、適切な評価を行う。
  • 成果報告>各地の景観調査・景観保全プロジェクトに関わる講演会等の企画と実行。
  • 相談協力>景観保全・環境調査に関わる講演会等の各種企画、視察などの相談や助言、協力。
  • 初年度の目標>学内外の研究メンバー共同で取り組むことができる研究テーマの検討と、その実践。
図 研究のレンジ 図 研究のレンジ
ミクロな視点>仙台市最古の民家再生と農家の蔵カフェ、そして、農家景観(屋敷林)の再評価へ ミクロな視点>仙台市最古の民家再生と農家の蔵カフェ、そして、農家景観(屋敷林)の再評価へ
ミクロからマクロへ>住民視点による景観の例、魅力の発見・継承の方法を探る ミクロからマクロへ>住民視点による景観の例、魅力の発見・継承の方法を探る
マクロな視点>中心市街地の街路樹(定禅寺通・広瀬通)と郊外住宅地の街路樹(八木山南) マクロな視点>中心市街地の街路樹(定禅寺通・広瀬通)と郊外住宅地の街路樹(八木山南)

メンバー

学内メンバー
  • 渡邉 浩文(建築学科 教授)
  • 大石 洋之(建築学科 講師)
外部関連メンバー
  • 森山 雅幸(宮城大学 名誉教授、森山アソシエイツ 代表)
  • 井上勇二郎(井上工務店 代表)

関連研究文献

  • 『民家を知る旅』日本の民家見どころ案内,彰国社,2020年6月(日本民俗建築学会編)
  • 『日本の建築文化事典』 ,丸善出版,2020年1月
  • 『民家再生のはじめ方』,西山夘三記念すまい・まちづくり文庫, 2018年10月
  • 『都市環境から考えるこれからのまちづくり』,森北出版,2017年7月(都市環境学教材編集委員会編)
  • 『関東地方の屋敷林』,中央公論美術出版,2016年2月, 学会賞受賞
  • 「選好景観に対する被験者の心理的評価に関する分析」,『日本建築学会環境系論文集』No.618,pp.101-108,2007年8月

関連研究テーマ等

学内公募研究

令和2年度

  • 東北地方の屋敷林の樹木構成の実態と地域資源としての存在意義(不破 正仁)
科研費テーマ等

令和2年度

  • 科研費基盤(C)
    「仙台における都市気候観測網再構築に基づく将来都市気候の統計的ダウンスケーリング」(渡邉 浩文)

関連リンク