Well-Being研究所

医工学・健康福祉研究拠点

「幸福」を学際的に考える

所長 金井辰郎(ライフデザイン学部 経営コミュニケーション学科 教授)

経済学・コミュニケーション学・心理学という異なる視点から、「幸福」をキー概念に、現代日本における社会・個人の特質を研究します。各分野において蓄積された先行研究を相互に消化し、単独分野の研究では到達できない論点を抽出して研究することにより、多面的で説得的な社会・個人の理解を目指します。ポスト成長、ポスト震災の現代日本を、主観的・客観的/質的・量的な情報/分析手法により考察し、展望します。

  • 2030年に向けて世界が合意した「持続可能な開発目標」です
  • 働きがいも 経済成長も
  • 人や国の不平等をなくそう
  • 住み続けられるまちづくりを
  • つくる責任 つかう責任
キーワード
幸福、豊かさ、価値、個人、組織、社会、主観的、客観的、質的、量的、まちづくり、コミュニティ、地方創生、サード・プレイス、経済学、コミュニケーション学、心理学、世代論、社会論、政策論

研究内容

  • 経済学、心理学、コミュニケーション学の各分野の視点から、現代社会を多面的、重層的に検討し、その特質を理解した上で、将来の展望を得ることを目標とします。3分野から得られる知見は必ずしも一致したものにならない可能性がありますが、そのことはかえって、研究の価値を高めるとも考えます。
  • 研究に先立って、各専門分野における先行研究を相互にレビューしあい、欠落している、あるいは発展可能性のある論点を洗い出すことにより、interdisciplinaryで、厚みのある研究を目指します。
  • 現代の人文・社会科学の研究方法は、主にアンケートを用いた統計的推測に基づく「量的アプローチ」、インタビュー、参与観察などに基づく「質的アプローチ」、そして両アプローチを混合した「混合アプローチ」に分類できますが、それらのうちでわれわれが最も方法的に優れていると判断する「混合アプローチ」に基づき、研究を行います。
  • 具体的には、アンケート調査、インタビュー調査を、幅広い年代を対象として実施します。また研究メンバーが関係する諸団体の活動に実際に参加し、参与観察等を行います。
  • 研究の視野を広げる目的で、年度内に数回の研究会を、外部講演者を招聘して実施します。
  • イースタリン・パラドクス(所得水準の上昇とともに主観的幸福感が所得水準に反応しなくなるという逆説)にもみられるとおり、豊かな現代社会にあっては、もはやモノやカネが豊富であることは幸福感に直接結びつかず、むしろ他の何か-自己効力感や承認欲求やストレスのないコミュニケーションといった、既存の経済的指標では代理できない、より高次の心理的感情・欲求・経験-が幸福度の要因として重要である可能性があります。それら幸福度の要因を探るなかで、「社会」や「時代」を理解する手がかりを得たいと考えます。
  • われわれが取り組むものは、現代社会の特質を描き出す社会論であると同時に、個々の人間にフォーカスし(つつその関係性を考慮し)た人間(関係)論であり、さらには幸福な社会を実現するための具体的方法を考える政策論です。このような重層的アプローチに基づく研究はこれまでほとんど例がなく、先行研究とは異なった現代の人間・社会の理解と展望、そして国・社会・地域が目指すべき指針を得られる可能性があります。

令和元年度の研究(または活動)内容

①アイデア・ミーティング
毎月1回、各分野において蓄積された先行研究を相互に消化し合い、研究アイデアのブレーン・ストーミングを行う目的で、所長・協働研究者が経済学・コミュニケーション学・心理学という異なる分野から先行研究を持ち寄り、ディスカッションを行った。
②学内公募研究への申請・採択…続きを読む

メンバー

学内メンバー
  • 宮曽根 美香(経営コミュニケーション学科 教授)
  • 二瀬  由理(経営コミュニケーション学科 准教授)

関連研究テーマ等

学内公募研究

令和元年度

  • 「現代社会における幸福・豊かさ・価値―世代間差異に注目して―」