東北工業大学
地域連携センター/研究支援センター

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講座

2021.10.06

令和3年度「地域未来学」講座19 開催報告

日時
10月2日(土)14:45~15:45
講師
加藤 幸治 先生(武蔵野美術大学 教養文化・学芸員課程 教授)
タイトル
「被災地でのパブリック・フォークロアの実践―震災10年の博物館活動とこれからー」

文化財レスキュー等で牡鹿半島にて活動されている加藤 幸治先生より、専門である民俗学、博物館学の視点からご講義をいただきました。

重要な視点として、文化を担う人と専門家が協働し、地域の文化を再認識するような表現を行いながら課題共有を目指す点(パブリック・フォークロア)、ミュージアムの技術を使って新たな意味を生み出し、共有し、復興の過程で大切にしたいものを浮き彫りにする点(復興キュレーション)を挙げられました。展示と調査研究を重ねながらテーマが浮かび上がってくる過程があり、その一つの事例として、牡鹿半島の民俗誌について触れられました。

先生がまとめられた民俗誌では、様々な災害から生活を立て直してきた様子、捕鯨が牡鹿、特に鮎川の地域社会に与えた影響、その地にいる人のいわば「武勇伝」などをまとめながら、地域の人や文化について掘り下げられたそうです。「物語的真実」と「歴史的真実」が存在し、両者をどのように引き受けていくかという点が、震災から10年経て考えられる課題でもあると述べられました。

終盤には、社会に無批判に受け入れられ容易に浸透していく言葉、いわゆる「お守り言葉」ほど危ういものはないという論説を紹介され、それらを乗り越えるために、フィールドワークも含めた民族調査や、ミュージアムの技術を用いて表現していくことが、民俗学の役割に求められているとまとめられました。

特別展「牡鹿半島・海と浜のトリビア10(TEN)」
サンファン館(宮城県慶長使節船ミュージアム)
https://www.santjuan.or.jp/news/

令和3年度「地域未来学」講座19 開催報告
令和3年度「地域未来学」講座19 開催報告
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