東北工業大学
地域連携センター/研究支援センター

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2021.09.14

令和3年度「地域未来学」講座14 開催報告

日時
9月11日(土)14:45~15:45
講師
畠山 雄豪 先生(東北工業大学 ライフデザイン学部 生活デザイン学科 准教授)
タイトル
「ミクロ・マクロな視点から災害対応を考える」

景観を通しての防災について研究されている東北工業大学 生活デザイン学科の畠山 雄豪先生にご講義いただきました。
冒頭「9.11」の話題に触れ、テロ発生前のワールドトレードセンターや「グラウンド・ゼロ」の写真を示し、災害を自分事として落とし込むという意識についてお話しされました。

本題に入り、様々な地域の風景の写真を示しながら、各地の様子や、地域が出来上がってきた(あるいは復興してきた)過程について触れ、それぞれの地域の特性を捉えた災害対応を考えるべきであると述べられました。そのために、個々のつながりからできる集合体で構成される景観を見ること、景観からその地域のコミュニティを見ることで、「ミクロ」「マクロ」の視点から地域防災を捉えるという考えを示されました。

続いて、防災における3つのトピックについて説明されました。
1つ目の施設内避難の話題では、ある複合施設のホールの避難行動について、実際の避難訓練の動画を視聴しました。その訓練の結果分析を通して、不特定多数の利用者がいることや、複数階段を使って避難するという特性をとらえることができることを示されました。
2つ目の防災意識の話題では、宮古市田老地区の事例を基に説明されました。防潮堤によって区分された地域でそれぞれコミュニティを形成していた田老地区が、東日本大震災の後、防災意識は維持されている一方、コミュニティが脆弱になり、物心共に距離が離れたという様子がうかがえました。
3つ目の避難所運営の話題では、高砂市民センターの事例を基に、指定外避難所の運営実態について説明され、指定外避難所では発災からすぐの行政支援は望めず、運営側にリーダーとなりうる人材が必要になることを示されました。

まとめとして、行動特性を踏まえた避難行動と誘導が必要であること、地域性や地域住民同士の距離感も配慮すべきであること、発災後だけでなく復興後を踏まえた事前計画が必要であること、地方特性を越えた対応体制も必要であることを述べられ、講義を終えました。

令和3年度「地域未来学」講座14 開催報告
令和3年度「地域未来学」講座14 開催報告
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